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大谷和利 大谷和利
テクノロジーライター、AssistOnアドバイザー、自称路上写真家。Mac、デザイン、デジカメ、自転車関連の記事・単行本執筆を中心に活躍。
大谷氏のIDサイト:Without Words
「伝えたい気持ち + ID for WebLiFE*」の魅力
伝えるべきことがあって、伝えたいという意志を持ち、それを効果的に伝える手段がある。そのどれが欠けても、魅力的なコミュニケーションは成立しない。

今回入賞したIDサイトは、どれもコンテンツがしっかりしていることはもちろん、それを誰かに伝えたいという作者の明確な気持ちが感じられた。さらに、 どのサイトも基本的には同じID for WebLiFE*の枠組みを使いながら、個々にそれぞれの内容に相応しいカートリッジが選ばれ、全体がメッセージとして完成されている。

僕は、それぞれのサイトを見ながら、お腹がすき、旅に出て、ペットを飼い、保育園で遊び、観劇を楽しみたくなったりした。1000件を越す応募の中から選ばれただけあって、どのサイトも素晴らしいが、個人的に最も印象に残ったのは「玉峰保育園」と「私の昭和史」。色々な意味でIDの特性が良く活かされていると感じた。
一部のIDサイトで機種依存文字が使われていたのは残念だが、これからはそうした細かい部分にも気を配る必要が出てくるだろう。しかし、発売から数ヶ月でこれだけ水準の高い作品が集まったこと自体が驚異的であり、これからIDを手にする人たちがどんな世界を見せてくれるのか、一層楽しみになった。
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