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明治大学シンポジウムの感想(レジメPDF付)


2007年12月04日 [ イベント ]


デジタルステージ平野です。
先週日曜、明治大学で行なわれたシンポジウムの個人的な感想レポートを書いておきたいと思います。

出演者は、左から明治大学講師の宮下さん、メディアアーティストの岩井俊雄さん、初音ミクのプロデューサーの佐々木さん、書道家の武田さん、僕、Rezや元気ロケッツのプロデューサーの水口さんというメンバーでした。

イベントの概要はこちら

会場前の様子。いやぁ〜、凄いですね、大学って(笑)。
1000人以上入るものすごく立派なホールで、ミュージカルや演劇ができるような場所でした。
スクリーンも巨大で、いつか機会があったらここで思いっきりプレゼンテーションしてみたいものです!

さて、岩井さんが発明した新しい楽器「テノリオン」のライブのあと、初音ミクのデモがあり、さらに武田さんの作品の紹介がありました。

ちなみに武田さんは、僕は個人的に大ファンで、「やっぱこの人すげ〜」と改めて思いました。物事の本質しか突かない。しかも分かりやすく、ぶっちゃけてる。う〜ん、素晴らしい!
テレビで有名なのでご存知の方も多いでしょうが、直接会って圧倒される人っていうのは、坂本龍一氏以来。会が終わったあとの打ち上げでも直接お話をさせていただきながら、僕は「なんでこんなに面白くて人を魅了するのか?」ということばかり考えていました。で、「あ〜、千利休とかもこういう雰囲気だったのかもな〜」とか思ってました(あてずっぽですが!)。

岩井さんはベテランです。ウゴウゴルーガは大ファンだったし、いろいろと作品を見て影響を受けてきました。テノリオンという楽器はとても面白く、もっとライブを見ていたかった!

初音ミクのプロデューサー佐々木さんは、誠実でまじめな方ですね。
打ち上げのとき、かなりお話をしました。札幌の会社が急に話題の先端にわずか3ヶ月で担ぎだされちゃったわけで、僕もソフト会社なので分かる部分もありますが、人には言えない大変な苦労があるのでしょう。でも日本で話題になるソフトが出せる会社なんてゼロに等しいので、ジャンルも方向性も違えども、僕はがんばって欲しいと思いました。

さて、そんなわけで僕のプレゼンです。
時間が大変押してしまったので、話したかったことの半分ぐらいしか語れなかったのですが、大学生を主に対象にしたイベントということで、過去の全作品のデモと、なぜ僕らがソフトをつくっているのか、そしてその裏側についてお話しました。

もちろん最初は処女作のモーションダイブということで、3年ぶりくらいにVJしました(笑)。
ライフはその場で撮影した写真をフォトシネマにしたりして、僕がステージ上で思ったことは「やっぱ映像と音は強いなぁ〜」ということでした。
BiNDは音がでないので(笑)、ひさしぶりにゴリゴリと動くデモをして、ちょっと気持ちよかったです(^^。

明治大学には、来年春から「新領域創造専攻」という大学院のコースが設立されます。
今回のイベントはその宣伝もかねていたわけですけど、僕はソフトウェア開発というものは他の外国よりも日本人のほうが得意とするジャンルだと確信しています。
でも、なんだか「欧米は進んでる」みたいなことになっちゃってるんですよね。でも江戸のデザインとか最高にクリエイティブだし、他のものを取り込んでアレンジをし、さらに丁寧に気配りされ、さらに機能性も追求したミニマルデザインは日本が過去、最先端でした。
なのになぜかここ20年くらいは、その良さがなくなってしまっている。それがなぜなのか、僕には分かりません。

本当は得意なはずなのに、不得意だと思い込んでいる。
それが僕が素朴に持っている疑問で、そしてその思い込みさえやめれば、いろいろなことが開けていくのに・・・と常に不満を感じている点なのでした。

そういうことをきちんと教える大学院になってほしいと、心から思いました。

というような話をしたところで、水口さんにバトンタッチ。
水口さんとはクラブでよく出くわすのですが、きちんと話をするのは今回がはじめて。
Rezとモーションダイブは親戚のようなものかもしれないし、実は誰も知らないけど、元気ロケッツのリミックスのいくつかと、ルミネスの映像や音楽のいくつかはうちのオフィスでつくられています(というか勝手にうちのデザイナーやミュージシャンが参加してます)。デジタルステージ名義じゃないので、ご存知の方は誰もいないと思いますけど(^^。
そんなわけで、お互い近いのに遠かった関係だったんですが、打ち上げ後、これを機会に遊びましょうねって話になりました(笑)。

そんなわけで、いろいろな出会いがあったシンポジウムだったのですが、時間が短かったので二回目があれば、今度はじっくり時間を延長してやりましょうと話をし、みなさんと食事をしたあとに解散。


最後に、僕が当日語れなかった「未来」についての話、ここに簡単に書いておきたいと思います。

これからは、スーパー素人というか、ジェネラリストの時代になるということ。
そして熱意あるコンテンツづくりこそが命だし、それがこれからのエンタテイメントと教育を育てると確信しています。
テレビ局とか雑誌とか、熱意がないのでもう駄目だと思ってます。
分析しすぎ、狙いすぎで、素直さがない。
だったら、小さなお店でも、グループでも、何かに夢中になってがんばっているウェブのほうが、テレビよりも面白い時代が来るのだと思います。

僕はそういう人たちと一緒に未来をつくるために、これからもBiNDやID、そしてこれからの新しいソフトをつくっていきたいと思っています。
武田さんのお話で「これからはインフラをつくる人がクリエイターなんだなぁ〜」という一言がありました。僕もそういう人になりたいと思います。

BiNDも進化するために日々、開発を続けています。
そして、IDとLiFEのLeopard無償アップデートも来週ぐらいには完成&リリースできると思います。
さらにSYNC、プレゼンソフトなど、いろいろなものが控えていますが、ひとつひとつをしっかりこなしつつ、サプライズなこともどんどんやっていきたいと思ってます。

では、メルマガで明治大学まで来てくださった方、本当にありがとうございました!
すごく早口だったので、お詫びとして当日のKeynoteプレゼンの資料をPDFにしておきましたので、興味のある方はご覧下さい。


当日の平野のキーノートPDFはこちらからダウンロード

P.S.
こういうイベントは久しぶりの出演だったのですが、やっぱりソフトのセールスデモ以外の場所で話をするのは楽しいです。講演やシンポジウムといったものには、お誘いを受ければまた出たいなぁと思いました。

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プロフィール

平野 友康株式会社デジタルステージ
代表

ひらの ともやす
平野 友康


デジタルステージ代表取締役。1974年生まれ。どこにもないソフトウェアを世に出すことを目指し10年。構想から開発まで自ら行っている。著書に、その独特な開発手法を綴った手記「旅する会社」(発行:アスキー)がある。また、オールナイトニッポン・金曜一部(ニッポン放送)のメインパーソナリティーの経験や、劇団第三舞台から独立した経歴から考えるに、デジタルよりはアナログの人。


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[発行元:アスキー]

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