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導入校事例

「ひとつのツール」に徹したBiND for WebLiFE*で
子供たちの自己PR能力を育てる。

技術に囚われずに「いかに表現するか」に集中

駒ヶ根工業高校のある駒ヶ根市は、西に中央アルプス、東に南アルプスを望む自然豊かな町だ。
温暖な気候で、生徒たちも素朴で素直そうな子供たちが多い。
廊下に元気なあいさつの声が響くこの学校で、BiND for WebLiFE*の授業への導入が始ったと聞き、
教員の方にお話をうかがった。

今年50周年を迎える駒ヶ根工業高校
今年50周年を迎える駒ヶ根工業高校

長野県駒ヶ根工業高等学校
【長野県】 http://www.nagano-c.ed.jp/komako/
諏訪湖から流れ出た天竜川と、その流れに沿って広がる伊那谷。温暖な気候に恵まれ、四季折々の表情を見せてくれる自然豊かなこの土地で、駒ヶ根工業高校は今年50周年を迎える。学科は機械の設計工作、システムなどの技術を学ぶ「機械科」、エレクトロニクスや電気エネルギーに関する技術などを学ぶ「電気科」、プログラミングや電子回路技術などを学ぶ「情報技術科」の3学科。1クラス40人で、全校生徒は360人になる。

BiND for WebLiFE*で
WEBにデザイン性を取り込む

「今までのWEB製作の授業では、タグを使って手打ちでホームページを作っていました。しかし今年からは、BiND for WebLiFE*を使って授業を行う予定です。」
そう話してくださったのは同校の情報技術科ご担当で、今回の導入を学校側から主導した福澤竜彦先生。以前赴任していた学校の同僚がBiND for WebLiFE*でホームページを製作していて、かねてよりそのデザイン性の高さに興味を持ち購入を考えていた。
「学校での勉強として、手打ちをするということはもちろん大事です。プログラミングの授業は今後も手打ちで行いますし、検定などもありますから、キーボードを叩くということは続けていきます。」
しかしWEB製作に関していえば、手打ちは必ずしも必要ではないと考えている。
「社会に出たときにソフトを使ってホームページを作るのと、手打ちで作るのどちらを使うかといわれたら、やはりソフトを使える方がいいのかなと。それで今回導入させていただきました。」
既存の学習という枠にとらわれず、より子供たちのためになる方法を探す。その姿勢は、今後の教育現場に必要な要素だろう。

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情報技術科の福沢教諭。
BiND for WebLiFE*で生徒達の表現力向上を目指す。

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教えたいのに教えられない教育現場のギャップ

「ツールがなくて子供たちが習いたいことを習えなかったというのは、大人の責任だと思うんです。生徒の中にはホームページ作成に興味がある子もいるでしょうし、各学校で発信もしたいでしょう。」
しかし学校にソフトを導入するとなると、かなりの予算が必要になる。1クラス分40台に入れるとなると、100万単位でお金がかかってしまうのだ。ではソフトを1本だけ買って、1台にインストールしてやれるのかといわれれば、それはできないのだという。
「教育現場の予算はかなりシビアです。どうしたものかと悩みながらホームページを開いたところ、今回の無償プログラムを知りました。」
昨年の11月頃にプログラムに申請をし、今春から導入を開始。情報学科の生徒が年に6時間~9時間、研修という形でBiND for WebLiFE*を使ったWEB製作の授業を行う。
「今回の無償プログラムでは、教えたくても教えられないという教育現場のギャップを埋めてもらえました。」

子供たちの「発信したい」を刺激

今の子供たちは日常的に色々なサイトを閲覧し、ブログなどを利用している。WEB製作に対しての興味は、皆少なからず持っているはずだ。
「うちの生徒たちは3年生になると、半年間かけて自分が決めたテーマの課題研究に取り組みます。通常は電子回路を埋め込んだロボットとか、無線で表示できるスコアボードといったような製作を課題にしているのですが、今後はWEBサイト作成のようなコンテンツ発信という研究テーマがあってもいいかなと考えていています。そういう意味でも、BiND for WebLiFE*のような『簡単にデザイン性の高いサイトが作れるツールがある』と知識として知っておくことは大事。社会に出てからのことを考えても、知っていた方が彼らのためにはいいだろうと思います。」
導入を開始すると、すぐに生徒から「自宅にもBiND for WebLiFE*が欲しい」という声があがった。子供たちの表現したい、発信したいという気持ちを刺激したのだろう。

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BiND for WebLIFE*で子供たちの表現力を養う

「よく言われるのは、工業高校は面白いものや良いものを色々作っているのに、発表が下手だということです。」
課題研究では、風車を使った発電プロジェクトのソフト部分をWEBで見れるようにしたり、野球のボードを無線で操作できるようにしたり、セグウェイのようなものを作成したりとユニークな製作を行っている。マイクロコンピューターを搭載した自作の自走ロボットを走らせてタイムを競うマイコンカーラリー全国大会で優勝を飾った生徒もおり、PRできるところは色々あるはずだ。
「それはWEB製作でも同じだと思います。手打ちのWEB製作だと仕組みを作る部分に注力してしまって、内容がおろそかになってしまうこともあると思うんです。」
その点BiND for WebLiFE*は、技術的なことは一切考えずに、何を書くか、どう見せるかということを考えることができる。
「自己紹介のホームページを作るということは、自己PRの練習にもつながると思います。」

「ものづくりを通してひとをつくる」
という思いに応える

「こう言っては失礼かもしれませんが、BiND for WebLiFE*はあくまでツールのひとつだと位置づけています。WEBサイトを作ることが目的なのではなく、製作を通してどう表現すればいいのかということを生徒たちに学んで欲しいのです。」
良いものを作っても、知ってもらえなければ意味がない。就職活動などでも自己PRは不可欠になってくるだろう。表現力や発信力は、社会に出たら必ず必要になってくる能力なのだ。
どう表現するかを考えて欲しい学校と、技術的なことを一手に引き受けて内容を考えればいいBiND for WebLiFE*。「ものづくりを通してひとをつくる」という駒ヶ根工業高校の掲げる思いと、BiND for WebLiFE*が製作開始以前から掲げていた方針が、うまくマッチしたようだ。

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生徒達が作業するパソコンの横にディスプレーが配置されている。
教員が作業手順を説明したり、資料を見せたりするのに使う