お母さんが娘さん(=むつみちゃん)の15歳の誕生日につくったというPhotoCinema。むつみちゃんの表情がすごくステキで、そこがとても印象的です。ふたりの関係がとってもいいからこそ、あんなにいい表情を見せてくれるんでしょうね。このPhotoCinemaを見終わったとき、実際には会ったことがないむつみちゃんに親近感を抱いているから不思議です。あえてテキストを使用を最低限に控えたことで、かえって饒舌にさまざまな想いを語りかけてくれるような、とてもステキな作品です。(Text by TR2HG) 娘には文字は使用しなくても、写真で「想い」が伝わってくれたらいいなと- ― 今回の作品のエピソードを聞かせてください。 15歳という娘の節目に、記念になる何かをプレゼントしたいと考えました。目の前にある1枚1枚の写真を並べていくと、幼い表情から少女になっていく娘を目にし、『そうだ!フォトシネマをプレゼント!』となりました。娘にはわからないよう、コソコソ制作するのがちょっと大変でした。 そしてDVDという形にしました。 彼女の誕生日の夜、そっとテレビをつけ上映しました。娘は「あぁ、懐かしい写真だなぁ」とちょっと照れながらも、とても喜んでくれました。でも、イチバン喜んでいたのは夫ですね。ウルルしながら、「嫁にはやりたくないねぇ」と…(笑)。上映後は同時に制作したDVDケースに入れてプレゼントしました。 ― 写真から生まれる雰囲気がとてもすてきです。カメラや写真のことを教えてください。 本作品で使用したカメラは、Canon EOS、Pentax、LOMOです。 写真は2000年頃から撮り始めました。娘と何か共通の楽しみをと思い、LOMOをプレゼントしました。本作品の中でもカメラを構えた娘の写真が数点あるのですが、彼女も写真撮影はダイスキです。実は本作品の1枚目(足)は彼女が撮ったファーストフォトなのです。これはどうしても本作品の一枚目として使いたかったのです。 ― むつみさんの表情がなんとも豊かで、そして自然体です。言葉がなくても想いや愛情が伝わってくる温かなフォトシネマになっています。作るときにどんなところをこだわりましたか? フォトシネマ制作では、そうなんです、テキストを使用しないことにこだわったというか、あえて使用しませんでした。娘には文字は使用しなくても、写真で「想い」が伝わってくれたらいいなと考えました。そして、娘との過ごす時間のようにゆったりとふわっとした空気感がでるようにしました。 写真撮影でこだわることは… 『いいなと思ったら、とにかくシャッターをきってみる』『常にカメラは持って出かける』このふたつですね。ブレても、逆光でも、なんでもいいから撮ってみると意外に良かったりすることがあります。そして、シャッターチャンスを逃さないよう、カメラは持って出かけます。 そんな母ですので、娘は昔も今も抵抗なくカメラを構える私に素直に向き合ってくれます。いろんな話をしながら、楽しくシャッターをきっています。 ― フォトシネマを作ってどのくらいですか? フォトシネマとの付き合いは実はとても長く、発売当初からですのでもう5年でしょうか。『映画のように、写真を観よう』の言葉に惹かれすぐに購入しました。ちょこちょこ制作しては、HPで公開していました。スタイルもいっぱい増え、プレゼントもできて、私のシャシンライフにはなくてはならない友だち …それがフォトシネマです。 ― 日ごろはどんなときにフォトシネマにしていますか?mamさんなりの楽しみ方を教えてください。 友人の誕生日のプレゼントにフォトシネマします。旅行写真もフォトシネマします。 それから、娘の小学校卒業式後の謝恩会で流す6年間思い出フォトシネマを制作し上映しました。ただいま、中学校謝恩会卒業フォトシネマを制作中です。 ― 今後、作ってみたいフォトシネマはありますか? 写真撮影は私と娘の共通なスキなものです。ふたりで撮った写真もたくさんになってきました。そこで、『母娘コラボフォトシネマ』を作ろうと思っています。アルバムだけでなく、フォトシネマで『わたしたちのたからもの』を残していけたらいいなと思っています。 mamさん親子の関係性だからこそ生まれる写真、そしてフォトシネマ。これからもたくさんの笑顔が溢れ出す、最高のフォトシネマを作ってください。 ありがとうございました。 |