フォトシネマニア・大谷が語るLiFE*3の魅力
大谷和利
[テクノロジーライター、AssistOnアドバイザー]
2002年の初代LiFE* with PhotoCinemaとの出会いこそ、デジタルステージとの出会い。「写真を映画のように見て楽しむ」というコンセプトが心に留まり、発売前のプレス向けのベータ版を使ったところ、実際に出来上がったスタイリッシュなフォトシネマに、写真の見方が変わることを予感する。これまでに幾度に渡りLiFE*の記事を執筆し、そこから多数のフォトシネマ・マニアが生まれている。個人的に大きなイベントがあるたびにフォトシネマを作り、周りの人たちを笑顔にしている。http://www.assiston.co.jp/
【第1回】フォトシネマの楽しみとは?
【第2回】LiFE3の注目機能、おまかせシナリオってなぜ大事?
【第3回】Web上で大活躍!なフォトシネマの活用法
【第2回】LiFE3の注目機能、おまかせシナリオってなぜ大事?
写真に潜むエピソードを巧みに引き出し
物語へと構成する「おまかせシナリオ」
感動を効果的に伝えるためのシナリオと演出
ドラマの制作スタッフのリストを見ていると、必ず、監督、演出、脚本を担当する人の名前が出てきます。
演劇の場合には、舞台監督と演出家は異なる役職で、テレビドラマでもたいていディレクター(監督に相当)と演出家は分かれていますが、映画では監督が演出家そのものであることが大半です。
しかし、すべてに共通するのは、しっかりとした脚本(シナリオ)があり、それを演出家が解釈して、最終的に監督が作品に反映させていくという流れです。
面白いのは、ドキュメンタリーのように、リアルな世界を写実的に描写しているはずのテレビ番組にも演出家が名前を連ねていて、欠かせない存在になっていることでしょう。
つまり、実際に起こった出来事でも、その本質をはっきりと浮かび上がらせたり、観ている人に感動を効果的に伝えるためには、演出という作業が求められるのです。
ドキュメンタリーには、いわゆる脚本というものはありません。それでも、テーマに応じた定石的な流れが存在し、それを暗黙のシナリオとして、シーンの順番を入れ替えたり、映像の切り替えを素早く、あるいはゆっくりと行うような演出を加えて、撮影された出来事が、よりくっきりと印象深いものとして再現されます。
「おまかせシナリオ」は優秀な[脚本+演出]家
その意味では、あらゆる映像作品に脚本と演出の要素が含まれていると言っても過言ではありません。もちろん、フォトシネマでも同じです。
まず、あなた自身が監督となり、写真の並びを考えながらフォトセットを用意したり、シーンに合うミュージックを選びます。この2つは、フォトシネマの核となる大切な要素です。そのまま演出の細部にこだわりたいなら、「じぶんでモード」を使って写真の動きや文字表示を細かく指定していくこともできます。
でも、監督をサポートしてくれる優秀な脚本家や演出家が隣に控えているとしたらどうでしょう? 時間のかかる作業はそういうスタッフに任せて、自分は仕上がりの調整に専念するという作品作りも可能になりますね。
LiFE* 3で実現された「おまかせシナリオ」は、まさにこの脚本や演出をフォトシネマのテーマに沿って提供してくれる有能なアシスタントのような存在です。
旅行記やウェディングなど、種類別のフォトシネマを熟知した「おまかせシナリオ」は、選ばれたフォトセットとミュージックを使って、とりあえず写真とおおまかなメッセージを流し込んでくれます。監督は、プレビュー再生を観ながら「キメ写」を選び直したり、メッセージを練り直したりして、フォトシネマの完成度を高めていけばよいのです。
[図01] おまかせシナリオ
LiFE* 3には、メッセージやスナップ、旅、ウェディングなどのテーマ別に「おまかせシナリオ」が用意されており、今後も追加されていく予定である。
「おまかせシナリオ」に沿った実際の制作過程
僕がサンプルフォトシネマを作るときに利用した「トラベルシナリオ」を例にとって、制作過程を簡単に説明してみましょう。
まず、フォトシネマとして見せたい写真と動画を選んで、フォトセット、ムービーセットに取り込みます。このとき、写真は拡大縮小やトリミングしてお気に入りの構図で、また動画は30秒までの長さで切り出して登録することが可能です。
[図02]
フォトセットのための読み込みは、使用予定の写真が保存されているフォルダを直接指定したり、Macintoshの場合にはiPhotoから写真を選択して行うことができる。ムービーセット用の 動画の読み込みも同様だ。
「おまかせシナリオ」のアドバイスに従って、タイトル画面や、最も気に入った写真、旅行のダイジェストとなるような組写真などを選び、その時に受けた印象や感動を素直にメッセージとして入力していくと、みるみる旅行記フォトシネマが出来上がっていきます。
期待感や余韻を増幅する短めの動画の挿入
LiFE*3では、写真の流れの合間に、ショートムービーを合計3本まで挿入することが可能です。1本あたり30秒までというルールが動画にも写真のような緊張感をもたらし、オープニングには期待感、中盤ではクライマックスへのつながり、エンディングの余韻と、フォトシネマに新たな広がりを与えてくれました。
最後に、プレビュー再生でパッケージアイコンに埋め込みたいカットのスナップショットをとり、ファイル名やコメントを入力して保存すれば、自分だけのフォトシネマの完成。もちろん、監督として納得できない箇所があれば戻って調整し、何度でも再編集が可能です。
連載の最終回にあたる第3回目では、完成したフォトシネマを仲間や世界中の人々と共有するための「あげる」機能を中心に説明します。
コラム:3Dフォトシネマの作り方
ところで、今回のLiFE* 3には、(たぶん)フォトシネマ史上初の3Dフォトシネマが収録されています。赤青メガネで見る、この形式の立体視の方法を「アナグリフ」と呼びますが、せっかくパッケージに付録としてそのメガネが付いてくるので、自分でも3Dフォトシネマを作って楽しめるよう、簡単に制作の流れに触れておきましょう。
手順としては、まず、同じ被写体を少し左右にずれた位置から撮影した写真を2枚(1ペア)用意します。
このステレオペアを撮影する一番簡単な方法は、8月8日に発売されるフジフイルムの3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D」を利用することです。しかし、動かない被写体であれば、お手持ちのデジカメ1台の位置を左右にずらしながら2度撮りすることで、撮影することもできます。
このステレオペアからアナグリフ画像を作るには、MacやWindows用のフリーウェアを利用すれば簡単です。詳しくは、末尾にある立体写真関係のWebサイトを参考にしてください。
一度、アナグリフ画像ができてしまえば、後は、普通の写真と同じようにLiFE* 3で読み込んでフォトシネマに仕上げ、赤青メガネで観るだけです。その際に、一部モノクロ表示されるようなスタイルの部分が立体表示されず、キメ文字の色が見にくくなることがありますが、これはアナグリフの原理上、避けられないことなのでご了承下さい。
●立体写真情報ページ
*STEREOeYe
*むっちゃんのステレオワールド
*立体写真愛好会「ステレオクラブ東京」
●立体写真の原理
http://www.stereoeye.jp/howto/principle.html
●カメラ1台による立体写真の撮影法
http://www.stereoeye.jp/howtoshoot/one_dc.html
●アナグリフ合成のためのフリーウェア
*Anaglyph Maker(Windows 98/Me/NT/2000/XP用)
http://www.stereoeye.jp/software/index.html
*More Space(Mac OS X Tiger以降用。。英語のソフトですが、右目用と左目用の写真を開いて、両方の画像の基準となる点にそれぞれポイントを打つだけでアナグリフ画像が完成します)
http://www.bytewash.com/Bytewash/More_Space.html













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