LiFECODE

ブログ「ライフコード」について

このブログの名前は「LiFECODE」と言います。このタイトルは、将来、僕が撮ってみたい映画のタイトルでもあります。ライフは生命でもあり、人生という意味もあります。そしてコードは、音楽のコードと、プログラミングのコード。生命や人と人との人生がコードを奏でて、それが何かひとつの流れとなって、僕らの目の前に立ち上がってくる・・・。僕はそんな<ヒトとコトの物語>を、映像や文章で紡いでいきたいと思っているのです。そういう映画をつくることが、僕のひとつの夢なんです。

その映画作りの前にこのブログでは、ヒト、モノ、コトづくりの3つを中心に、人が生きることの本質を探してみたいと思っています。それを表現してみたい。そして311以降、僕らは大きな転換期を迎えています。何が正しくて、何を信じたら良いのか分からない今。でも、すべては結局、人と人ですよね?僕はこのブログを通じて、LiFECODEの断片を見つけて、ひとつひとつを繋げて、ひとつの物語に変えていきたいと思っています。 ── 平野友康

いままでのLiFECODE

ほぼ日の<目と目が合うメディア論>を勝手に解説してみる(1)

こんにちは。平野です。
先週から「ほぼ日」で糸井重里さんと僕との対談企画<目と目が合うメディア論>がはじまりました。これはメディア論と言いますが、あれやこれ、ソーシャル系のお話をするというものです。短期集中連載なので、あっという間に全4回が終わっちゃうんですけど、ほぼ日ファンでもある僕としては自分のコーナーがあることが嬉しくて仕方ないので、<勝手に連動企画>と題して、この連載の副音声みたいなことをブログでやってみよう!と思い立ちました。 イトイさん、勝手にすみませーん!

Itoi

第一回:おもしろいなぁ、この人。の副音声

まずは http://www.1101.com/hirano/2011-07-29.html を読んでから下を読み進めて下さい。

読み終わりましたか?

、、、終わった、そうですか。 じゃあ、はじめましょう。

このたびのイトイさんとの出会い、ですが、最初に声をかけていただいたのはツイッター上でした。
それは2011年1月9日の坂本龍一さんの韓国公演でのこと。あの日、タイムライン上にイトイさんがいると知人から教えられて、それはもう「ああ、イトイさんまで集まってきてくれたんだぁ」と嬉しくなったのを覚えてます。
でもそのときは会話も交わす余裕もなく、公演が終わったあとホテルでタイムラインを見直して、「あ!ホントだ!」って。

その後、イトイさんと‘目と目が合った’のは、僕が韓国公演の翌日の朝、ホテルの僕の部屋で荷造りをしていたときだと思います。
僕はホテルの部屋でテキトーに荷造りしている様子をUSTで流していたんです。単なるそんな‘荷造りUST’を1000人ぐらいが見てくれていたんじゃないかなあ。
それはもう、20万人が集まった奇跡の夜の次の朝だから、なんか説明のできない素敵なグルーヴが残っていて(笑)。そんな状態で荷造りをみんなで眺めている。
そのときに、昨晩に続いてイトイさん登場してくれたと記憶してます。

それからややあって、糸井さんの事務所におじゃまして、なんと3、4時間も話し込んじゃったときの会話が、今回の連載なんです。

糸井さんときちんとお会いするのはそれが初めて。
嬉しかったですね。
とにかく、ほぼ日を僕は尊敬していましたから。

Itoi img1

自分たちで編集して、自分たちで物販して、自分たちでイベントして。
すべて自分たちでやっている。
これって僕としてはモノづくり、場づくり、コトづくり、とにかくどの面から見ても「尊敬しちゃう!やられた!」の連続。
だから、僕は勝手に自分の会社の仮想ライバルはほぼ日だって思ってるんですけど・・・ライバルと呼ぶには遠く及ばないです。
だから、憧れの会社、というほうが正しいかもしれない。
まったく同じことをやろうとは思わないけど、「テイスト違いの同カテゴリー」というか、「ジャンルは違えどベクトルは同じ」というか・・・とにかく、僕としては10年ぐらい前から、<ず~~~っと気になってる場所>、それがほぼ日なんです。

ちなみに新しいほぼ日のオフィスには和室があるんですけど、それに憧れちゃって、なにを隠そうちょうど今、社長室を和室に改装中ですもん(笑)。

糸井さんとお話してみての、正直な感想としては・・・回転が早すぎて、もう追いつくので精一杯でした。お恥ずかしいことに、キャッチボールになってない(苦笑)。
いや、僕もむしろ超絶スピード展開の会話のほうが好きだし、「どんとこい!」って思ってるんですよ。普段は。そんじょそこらの人には負けないぜという自負があるんだけども。

でも糸井さんは、そんな僕ごときでは太刀打ちできなかった・・
お釈迦様の手のひらの上でころころ転がして頂いている孫悟空的ポジションになっている自分にオロオロしちゃって(笑)。
それはそれで気持ちよくて、一矢報いようと何度かチャレンジするも、それもコロリと片手でにこやかに返されちゃう。
それがまた楽しい。何よりも糸井さんはずっとニコニコしてるんです。

僕は思いましたね。
糸井さんはきっと「酔拳」の使い手だって。

平野さんという「ドタバタした人」をつうじて 坂本龍一を見てたんですよね。
───糸井さん

あらためて記事になったこの一言を読んで、僕は心に決めました。
うん、僕はもう一生ドタバタしていこうじゃないか!って。
ありがたい一言です。

しかも実はこれ、糸井さんだけに言われた事じゃないんです。
意外にも・・・教授にも言われたことがあるんです。
ある日、教授に「なんで今回のソーシャルプロジェクトを一緒にやることをOKしてくれたんですか?」と聞いてみたら、「なんだか一所懸命ジタバタしている平野を見ているのが楽しいから」だって。おい!それが答えなのかい!って心の中で突っ込みつつも、ちょっと嬉しかった。
なんか、そういう<特殊キャラ枠>に収まったんですね。僕。
ありがたいなあ(笑)。

んで、糸井さんの話に戻ると、糸井さんはこのあとに「いろいろ、乱反射しはじめたんです」と述べています。
ソーシャルメディアは究極の個人メディアだと思っている僕としては、ものすごく腑に落ちてしまった。そして、このプロジェクトをやってよかったなあ、と思ったんです。

ソーシャルメディアは、個人のものなんですよ。
個人と個人が繋がる。
個人がやりたいようにやる。だから人となりが出る。
それが面白い、それに賛同する、それを手伝いたいから人が集まる。
・・・それがソーシャルメディアの可能性だと僕は強く信じているんです。

だから、中継を通じていろんな人のことが乱反射してみえてきたなら、僕はまたこれでソーシャルメディアの可能性を信じていける。嬉しい。すごく嬉しい。

ただ、あのできごとを、 「テクノロジーが世界を変える」みたいに 言っちゃうのは、ちがうと思ってるんです。
───糸井さん

これはグサっと来ました。
なぜなら僕はそう言いたいタイプだからです。

でも糸井さんは何歩も先を歩いてました。
そういうふうに鼻息荒く言っちゃうと、大切なものから逸れちゃうということのかも知れないと、心に深く刻みました。

Itoi img2

僕はすぐに「未来」とか「可能性」とか、
大きく構えて大声で言うんです。

でも糸井さんはそういうのが好きじゃないのだな、と。
「人間がやっていることのおもしろさ」を大切にするから、それをかき消してしまうような声の張り方はしないんだな、と思いました。

それでも僕はやっぱり「夢が!」とか「未来が!」とか言い続けると思います(笑)。
だけどこの一言でハッとさせられたのは、糸井さんが大切にされているものが、僕も同じく大切だと思っている、ということです。

多分、糸井さんはそれを一番大切にしている。他のものはもしかしたらノイズだとすら思っているのかも知れない(勝手な推測ですが)。
で、僕は、それ「も」大切だと思っている。

僕はこれからも声を大にして、鼻息をフンフンしながら、きっといろいろ語っちゃうんだと思うけど、でも常にこのことは忘れちゃいけないな、と思ったし、いつか僕も糸井さんぐらいにシンプルな考えや想いに行き着くかも知れないと思いました。

実は、このことが糸井さんとお会いして一番の収穫でした。
ちょっぴりピリリと辛かったけど、僕にとって大切なお土産になりました。

Feedback

  • Knock On The Door Pw

    LiFECODE | ほぼ日の<目と目が合うメディア論>を勝手に解説してみる(1) http://t.co/AgiXMTA via @dshirano うん。いい。すごくいい。ちょっぴり辛かったんだね。もうすぐSkMTS?がはじまる。それをBGMにききながら読みました。

  • http://twitter.com/kurochan315 kuroiwa michiko

    文章を読んでいて胸が熱くなってきて、私も何かやりたいって気持ちになりました。校長、自分は目いっぱい楽しんでずるいなあ(笑)
    私も校長のジタバタしている姿大好きです!

  • http://twitter.com/simplemap Yoshihito Matsumiya

    ほぼ日は理想とするビジネスモデルだと思います!

  • Sammy

    29歳で会社経営を初めて小生もはや今年で還暦を迎えます。Visionを掲げて事業を続けてきたものの、その想いの50分の1も達成できておらず、刃折れ、矢尽きて討死かあ、っという怖さを抱いているこの頃です。その矢先に平野さんと糸重さんの対談を読ませていただきました。短い対談記録ではありましたが、非常に貴重なパンチワードが随所に散見し、『確かに!』っと、えらく納得しました。と同時に表現は稚拙ですがプラスとマイナスの【空】の瞬間を感じました。【プラスの空は】は、先に述べた随所にみられるキーワードにより思わず【合点」とひざをたたいた瞬間。【マイナスの空】は時間のあまりの速さにたじろぎ、「お二人のパワーに比べ自分のなんと小さきことよ」という虚脱感の瞬間です。

    結論的には、何か具体的には見えて来ていませんが、これからの人生設計のヒントになるものをお二人の会話から頂戴したような気持ちです。感謝!
    そしてお二人のますますのご活躍、ご発展をお祈り申し上げます。

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Profile: 宮澤 聖二のプロフィール

デジタルステージ取締役会長。メディアクリエイター。身近なところにある自分たちの“未来”をデザインするソフトウェアやソーシャルメディアの未来を創る企画をプロデュースしている。制作したソフトウェアはグッドデザイン賞金賞をはじめ文化庁メディア芸術祭優秀賞など受賞歴多数。2010年からネット中継「USTREAM」を使った独自のスタイルで新時代のソーシャルメディア論を積極的に提唱している。自ら手がける番組においてこれまでに延べ90万人の視聴者が参加。

宮澤 聖二のプロフィール

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