Photo is ... あらためて、写真について考える。
世界中の写真をみんなで使う。
いきなり漠然とした表現ですが、写真には 2 種類しかありません。
自分で撮った写真と自分以外の人が撮った写真。
必ずそのどちらかです。当たり前のことですが。でも、大事なことです。
自分が撮った写真であれば、
通常の場合、自由に使うことができます(一部、例外はあります)。
ただ、もちろん、どんな写真でも自分で撮れるわけではありません。
写真というのはものすごくシンプルなもので、
そのときに、その場にいなければ撮ることができない。
どんな写真でも撮るなんて、物理的に不可能です。
では、どうするか。
もちろん、市販されている素材集などを使うという手もありますが、
Wikipedia Commons や flickr などに公開されている
GNU や Creative Commons のライセンスの写真という力強い味方がいます。
前にも Creative Commons についてはちょっと触れましたが、
こういうカタチで世界中の写真が使えるなんて、
インターネット以前の時代では考えられない、
まさにインターネット時代ならではの写真の活用法です。
活かさない手はありません。
実際、ボクも暇を見つけてボチボチと、
Wikipedia Commons に Creative Commons のライセンスで
自分の写真をアップロードしたりしているんですが、どういう心境かというと、
「自分自身は(写真で生計を立てている)プロの写真家ではないから、
自分の写真に対して経済的な対価を求める発想はない
(もちろん、そんな機会があれば、それはそれでうれしいですけどね)。
で、自分が撮った写真がなかなかいい出来なのであれば、
多くの人に見てもらえたら嬉しいし、
気に入って何かに使ってもらって、喜んでもらえるならとても嬉しい。」
という感じです。自分も使わせてもらってるからお返し、みたいな意識もあります。
友達や知り合いとなら普通に成り立つこういう関係が知らない人との間にも成り立つ。
そのための枠組みとして、従来のパブリック・ドメイン(PD)に加えて、
GNU や Creative Commons のような考え方があることはとてもおもしろいし、
お互いにとってハッピーなカタチができるなら、素晴らしいなと思うのです。
こういうカタチを活かすことで、
これまでになかったような写真の楽しみが、大きく拡がります。
一度は行ってみたい南米・パタゴニア地方の広大な風景。(Northern arm of Lake Argentino, Patagonia region, Argentina. Photo by Luca Galuzzi / Licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 2.5 License.)
これもパタゴニアの風景。こんな写真、撮りたくてもなかなか撮れません。(Torres del Paine, Patagonia. Photo by Trango Tango / Public Domain)
パタゴニアの海のクジラ。これも素晴らしい写真です。(Southern right whale, Peninsula Valde's, Patagonia, Argentina. Photo by Michael CATANZARITI / Public Domain)